Citrus 柑橘類

みかん

まるでスイーツ!?

甘さにこだわり、質にもこだわり 新品種が続々登場

日本には柑橘類の種類は90種類以上あるといわれ、サン・フレッシュの売り場にもいろいろな種類の柑橘類が並びます。「不知火(しらぬい)/デコポン」と「はるみ」は同じ親から生まれた品種ですが、形や果肉に違いがあります。ハウス栽培から露地栽培へ移行しながらシーズンが長いもの、ほぼ1か月で終わってしまうものなど、旬の柑橘類を上手に楽しみましょう。

  • 選び方

    • ヘタが青く小さいもの (温州みかん)
    • 腰が低く形が平なもの (温州みかん)
    • 表面にツヤがあり、色の濃いもの (温州みかん)
    • 浮皮の少ないもの (温州みかん)
  • 栄養

    一般的に、柑橘類はビタミンCとカロテノイド、クエン酸が多く含まれ、食物繊維も多く含まれています。温州みかんのじょうのう膜(薄皮)や白い筋にはペクチンなどの食物繊維が豊富で、血糖値の上昇を抑える働きがあるとされるため、食べるのがおすすめです。

    <βクリプトキサンチン>
    βクリプトキサンチンとは、抗酸化力の高さで注目の「赤色」成分のことで、カロテノイドの一種です。体内でビタミンAに変わるので、プロビタミンAとも呼ばれます。活性酸素を除去する高い抗酸化力があり、脂質代謝や肝機能の改善、骨粗しょう症や動脈硬化の予防など、生活習慣病予防に大きな効果があるとして、その機能性が大変注目されています。

柑橘類のおすすめ品種Pick Up

  • 温州 (うんしゅう) みかん

    一般的に「みかん」と呼んでいる日本の代表的な柑橘類です。皮が薄くてむきやすく、食べやすいのが特徴です。9月~10月に収穫する極早生品種から1月以降に収穫する晩生(おくて)品種の他、主に5~9月に流通するハウスみかんもあります。

  • 紅まどんな (媛まどんな・愛媛果試第28号)

    ゼリーのようになめらかでプルプルの果肉は果汁たっぷりで、糖度が高く酸味も少ないです。年末の贈答品として人気が高い柑橘です。果皮がとても薄く果肉とくっついているので、くし形にカットして食べるのがおすすめです。「紅まどんな」はJA全農えひめの登録商標で、「媛まどんな」「媛まるこ」等ブランドがあります。品種名は「愛媛果試第28号」です。12月~1月。

  • ポンカン

    豊かな芳香で糖度が高く、果皮が薄くむきやすいのが特徴です。デコポンやはるみの親品種。平べったいものがおすすめ。12月~2月。

  • せとか

    清見とアンコールを掛け合わせたものにマーコットを交配させた、皮も果肉も極上なめらか柑橘です。果皮が薄く簡単に手でむけますが、とてもジューシーなため、ナイフで切った方が食べやすいです。薄皮ごと食べても、とろけるようで口に残りません。12月~3月。

  • 不知火(デコポン) 

    頭に突起がある特徴的な見た目と、糖度の高さで人気。清見×ポンカンの掛け合わせ。果皮はむきやすく、果肉には果汁がたっぷり。なお、「デコポン」はJA 熊本果実連の登録商標で、出荷する不知火のうち、糖度13度以上、クエン酸1.0%以下の基準をクリアしたものをデコポンとしている。皮をむき、房に分けて冷凍し、ひとロシャーベットにしても◎。12月~翌4月

  • はっさく

    香りがよくさわやかな酸味があります。果皮はやや硬く、果汁は少なめです。サクサクした食感とさっぱりした酸味を活かして、サラダに混ぜて食べるのもおすすめです。皮は砂糖煮にしてピールに向いています。江戸時代末期から栽培され始め、旧暦の8月1日頃食べることから、はっさく(八朔)と名付けられたともいわれています。12月~5月。

  • 伊予柑 (いよかん)

    皮離れがよく、果肉はやわらかくジューシーで、甘みと酸味のバランスがよい。強い芳香があります。明治時代に山口県東分村(現・萩市)で発見された日本在来のタンゴール(みかん類とオレンジ類(orange)を掛け合わせた品種の総称)の一種です。年明け~3月頃

  • 甘平 (愛媛Queenスプラッシュ)

    甘みが強く、扁平な形をしていることから「甘平(かんぺい)」と命名されました。果皮は薄く手でむくことが出来、種がほとんどないため房ごと食べることができます。プチプチッとした食感が人気です。「愛媛Queenスプラッシュ」は、甘平の中でも外観や糖度などの基準をクリアしたものだけ付けることが出来る名前です。1月~3月

  • はまさき (麗紅)

    糖度・酸度ともに高くコクがあり、香りも高い柑橘です。これは「せとか」と同じ掛け合わせの姉妹品種で、せとかと比較すると果皮がむきやすいのが特徴です。「はまさき」は、佐賀県JAからつの商標登録で、収穫後に1か月ほど低温の貯蔵庫で貯蔵することで酸を抜き、食味を高めているのが特徴です。1月~3月。

  • はるみ

    香りが春をイメージさせることから「はるみ」と命名された柑橘です。外見はポンカンに似た扁平形で、皮がむきやすく、果肉は粒が大きめで、プチプチ食感と濃厚な味を楽しむことができます。同じ掛け合わせのデコポンと比較すると果汁は少なめで芯の部分に空洞ができやすいのも特徴です。2月のみ。

  • タンカン

    2〜3月限定の高級柑橘です。果皮や薄皮は薄く、果肉は甘みが強くジューシー、種も少なく食べやすいです。とてもジューシーな果肉のため、皮をむくときに果汁がこぼれるほどです。

  • 清見

    温州みかんの甘さとオレンジの香りを持ち、種なしで果肉はやわらかくジューシー。果皮はややむきにくいので、包丁でくし形にカットすると食べやすくなります。せとかや不知火などの親品種にもなっています。2月~5月。

  • セミノール

    見た目はみかんに似ていますが、濃いオレンジ色の果皮はつるっとしていて薄く、果肉はやわらかくジューシーで甘さにコクがあります。濃厚な香りが特徴で、贈答用に人気があります。皮と果肉がはがれにくいので、オレンジのように包丁でカットして食べるのがおすすめです。果汁が多いのでジュースにも向いています。4月~。

  • きんかん

    丸ごと食べる人気柑橘です。酸味が少なく甘みと香りがよいです。正月のおせちには、皮ごと甘露煮にした料理が定番ですが、日常でも皮ごとスライスにして、サラダの彩りにもおすすめです。宮崎県では、糖度 16度以上、直径28mm以上の完熟きんかんを「たまたま」として県のブランド認定もしています。12月~翌2月。

  • 湘南ゴールド

    温州ミカンよりやや小ぶりで、果皮が黄色のため強い酸味をイメージしますが、上品な甘さとさわやかな独特の香りが特徴です。やわらかくジューシーで、見た目と味にギャップがあります。食べ方はみかんと同じの春のオレンジです。3月~4月。

柑橘類Q&AQuestion

ヘタは小さいほうがおいしいといわれるのは、なぜ?
ヘタの小さいものは道管と呼ばれる養分などを通す管が狭くなっています。狭いと果実に入った養分などが逆流しないため、おいしいといわれています。
みかんを手でもむと甘くなるといわれるのは、なぜ?
手でもむと果肉にストレスがかかり酸が減少するため、甘みを感じやすくなりますが、糖が増えるわけではないです。

柑橘類の豆知識Knowledge

  1. • 小ぶりのほうが糖度が高いといわれています。
    • 食べすぎで手が黄色くなるのはβクリプトキサンチンが蓄積するためで、病気ではありません。
    • 一日に必要なビタミンCはみかん3個食べると補えます

注目の野菜・フルーツPick Up

  • サツマイモ

  • ブロッコリー

  • リンゴ

  • レンコン(蓮根)

  • 人参(ニンジン)

  • 大根(ダイコン)

  • 柑橘類

  • ゴボウ

  • 栗 (クリ)

  • 里芋(サトイモ)