Broccoli ブロッコリー
2026年「指定野菜」に追加される注目野菜
緑黄色野菜の代表格です。食べている部分はつぼみとその茎です。強い抗酸化力を持ち、体内でビタミンAに変わるβカロテンや、免疫力を高め、肌を美しく整えるビタミンCが豊富です。ブロッコリーに含まれる辛み成分スルフォラファンはイソチオシアネートの一種で、抗がんや解毒作用があることが知られています。さらに血圧を下げる働きのあるカリウム、貧血予防の鉄、カルシウム摂取を助けるビタミンKなどミネラルも含みます。ブロッコリーが日本に入ってきたのは、明治時代の初期頃ですが、当初は観賞用として珍重されていました。それが食用として急速に一般に広まったのは1980 年代で、比較的新しい野菜のひとつです。
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選び方
- つぼみがかたく締まり、密集している
- 鮮やかな緑色で色のムラがない
- 茎の切り口が新鮮で、スが入っていないもの
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栄養
免疫力を高めるビタミンCは、コラーゲン生成を促すビタミンとしても知られ、ブロッコリーは100g中 120mgも含まれています。カルシウムの代謝を促すビタミンKも含まれており、骨粗しょう症の予防効果も期待できます。
ブロッコリーのおすすめ品種Pick Up
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ブロッコリー
ブロッコリーは茎・皮・葉まで、捨てるところなく全部食べることが出来ます! 茎は栄養が多いだけでなく、アスパラガスやタケノコのようなシャキシャキ感がありますよ。
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茎ブロッコリー(スティックブロッコリー)
ほどよい歯ごたえとほのかな甘み、クセのない味わいが魅力です。炒め物やベーコン巻きなどが定番です。
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はなっこりー
山口県生まれの野菜です。葉や花から茎まで、全て食べられます。花蕾まで食べられる野菜の「花菜(はなな)」と、親である「ブロッコリー」の名前から『はなっこりー』と命名されました。
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ブロッコリースプラウト
ブロッコリーの種を発芽させたものです。スルフォラファングルコシノレートという成分が含まれることから注目されています。「スプラウト」は発芽し、これから大きく成長するために必要な栄養がたっぷり含まれている状態です。
ブロッコリーQ&AQuestion
- 冬場にブロッコリーが紫がかっているのだが、病気ですか?
- ブロッコリーが紫がかっているものは、冬の寒さに当たってアントシアニンが出たもので、甘みが増している証拠でもあります。
- ブロッコリーをゆでた直後、お湯に油のようなものが浮いているが、農薬?
- 油のようなものは「ブルーム」と呼ばれるもので、ブロッコリーが乾燥や雨、細菌などから身を守るため天然由来のロウ成分なので、食べても問題ないです。
ブロッコリーの豆知識Knowledge
- 捨てがちな茎には栄養が豊富
一般的に食べられているつぼみの部分よりも茎には、多くのβカロテン、ビタミンCが含まれています。厚めに皮をむき、乱切り、または短冊切りにすると火の通りが良く食べやすくなります。 - 菜室ではなく、チルド室で保存
食べている部分は花を咲かせる「つぼみ」のため、多くのつぼみが呼吸をします。その呼吸を抑えるため、野菜室よりも温度の低いチルド室が保存に適しています。