Bamboo Shoots たけのこ

多数のうま味成分を含み、欧米のシェフからも注目されている食材。
春の訪れを感じる「たけのこ」。土中に埋まっている竹の若い芽を掘り起こしたものがたけのこです。ひときわ旬を感じるたけのこは、たけのこご飯、煮物、炒め物、揚げ物などさまざまな料理で楽しむことできます。たけのこの成長はとても早く、漢字の「筍」という字は、竹かんむりに「旬」(じゅん)です。この「旬」は上旬・中旬・下旬の旬で、10日間のことを意味します。つまりたけのこは、10日間で竹になってしまうことを意味しているといわれています。味わうことが出来るシーズンがとても短い「たけのこ」をぜひご賞味ください。
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選び方
- 皮が薄茶色で、穂先が黄緑〜黄色のもの。穂先が黒いものは鮮度が落ちている場合があります
- 切り口の変色が少なくみずみずしいもの
- ずんぐりとした形のものがおすすめです
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栄養
■便秘の予防、改善につながるとされる食物繊維が豊富
たけのこの約90%が水分で、比較的多いのがカリウムと食物繊維。カリウムは体内の余分なナトリウムを排出する働きがあり、高血圧予防効果が期待できます。食物繊維は、胃や腸の中で水分を吸収して膨らみ満腹感をあたえ、ダイエットにも有効です。
たけのこのおすすめ品種Pick Up
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孟宗竹
市場に流通するたけのこのほとんどは「孟宗竹(もうそうちく)」。食感はやわらかくて風味がよい。
たけのこQ&AQuestion
- 購入して数日後にゆでて食べたら、えぐ味が強かった。どうして?
- たけのこは収穫後、時間が経つほどえぐ味が増えるため、できるだけ早くアク抜きをする必要があります。
たけのこの豆知識Knowledge

- 保存の方法
購入後、すぐに下ゆでをしましょう。下ゆで後は皮をむき、水に浸けて保存します。少なくとも3日以内に食べきるようにしましょう。やわらかい穂先は汁物や和え物に。中央部は同じ大きさにしやすく火の通りが均等になるため、煮物・炒め物・揚げ物に。根元は硬いため、薄切りにして炊き込みご飯にしましょう。 - ゆでるときに入れるのは?
一般的に、米ぬかととうがらしを入れてゆでます。米ぬかにはシュウ酸を吸着する働きがあり、とうからしには殺菌作用があります。 - たけのこの切り口に見かける白い粉
切り口に付着する白い粉のようなものがチロシンです。アミノ酸のひとつで、チロシンは代謝をアップさせて細胞の老化を抑えるほか、神経伝達物質のドーパミンやノルアドレナリンなどの原料となり、脳を活性化させる働きがあります。ゆでた時に溶け出したものが、冷えて固まったものなので食べても害はありません。