Potato ジャガイモ

potato

メニューに向く品種を楽しむ

サン・フレッシュグループで取り扱うジャガイモは食味や色、品種により多種多様な品揃えです。主要な品種は、男爵やキタアカリに代表される粘りがなくホクホクした食感(粉質系)のものと、メークインやニシユタカに代表される肉質が緻密でねっとりしている(粘質系)ものです。男爵は煮崩れしやすいのでマッシュポテトやコロッケなどに、メークインは煮崩れしにくいので煮物や揚げ物などに向いています。日本へは江戸時代に、ジャガタラ(現在のインドネシア、ジャカルタ)から長崎に伝えられたため、当初「ジャガタラいも」と呼ばれていました。本格的に栽培されるようになったのは、明治維新以降で、北海道の開拓地で大々的に生産されるようになっていきました。

  • 選び方

    • 芽が出ておらず、皮が薄く、シワのないもの
    • 見た目よりもずっしりとしているもの
  • 栄養

    栄養面で特徴的なのは抗酸化作用のあるビタミンCが豊富なことです。新ジャガはミカンと同じくらいのビタミンCが含まれているだけでなく、ジャガイモのデンプンがビタミンCを包み込んでいるため、加熱によるダメージが少なく、効率よく摂取することができます。(貯蔵期間の長いジャガイモより新ジャガの方がビタミンCが多く含まれることが分かっています) 他にも体内の塩分を排出する働きをするカリウムや、ストレスを解消して精神を安定させるアミノ酸の一種であるGABAなどが含まれています。

ジャガイモのおすすめ品種Pick Up

  • 男爵

    代表的品種です。球形で皮も中身も白に近い黄色。粉質でホクホクしており、ポテトサラダや粉ふきいもに向いています。

  • メークイン

    粘質じゃがいもの代表品種です。芽が少なく皮がむきやすく、ち密な粘質で煮崩れしにくいため、カレーや煮物に向いています。

  • キタアカリ

    皮は黄色、中身が色味の強い黄色でカロテンを含みます。ホクホクの粉質なので、ジャガバター等に向いています。

  • きたかむい

    姿は男爵に似ており、球形で皮も身も白に近い黄色。煮崩れしにくく皮もむきやすいです。粉質と粘質の中間くらいで、ポテトサラダに向いています。

  • インカルージュ

    インカのめざめの変異。皮は濃い赤で中身は色味の強い黄色です。ナッツのような風味となめらかな舌触りが特徴。調理後の褐変が少なく煮物に向いています。

  • インカのめざめ

    南米アンデスが原産。皮は淡黄色で、中身は黄色。やや粘質で栗のような甘みがあります。芽が出やすいので冷蔵庫での保存が望ましいです。

  • ホッカイコガネ

    フレンチフライなどの加工用に利用される品種です。粉質でホクホクしており、加熱後の褐変も少ないジャガイモです。

  • ノーザンルビー

    皮も身も赤みのある紫色です。やや粘質で、男爵よりも煮崩れしにくい品種です。熱を加えた後も色が変わりにくく、フライにも向いています。

  • アンデスレッド

    アンデスレッドは果皮は赤色、果肉は黄色で、「男爵」のような丸い形をしています。粉質で煮崩れしやすいですが、滑らかで舌触りがよいです。時々、黄色の果肉に赤紫色の模様が入りますが、アントシアニン色素です。

  • マチルダ

    芽が浅く皮がむきやすい品種です。卵型の形を活かし、ホールポテトなどに丸ごと加工され、冷凍で販売さることが多いです。

  • デジマ

    皮も中身も淡黄色。やや粘質で甘みがあります。サラダ、煮物、揚げ物など様々な用途に向き、主に西日本で栽培されているジャガイモです。

  • ニシユタカ

    皮は黄色、中身は淡黄色で、芽が浅く、ゴツゴツしていないため皮がむきやすいです。粘質で煮崩れしにくいため、煮込み料理に向いています。

  • シャドークイーン

    アントシアニンを多く含み、皮も身も青みのある紫色になります。芽が浅いので皮がむきやすいです。煮物にするとやや煮崩れしますが、揚げ物に向いています。

  • レッドムーン

    皮は赤で身は黄色です。粘質で煮物に向いています。長卵形で形や特徴がメークインに似ていることから、別名レッドメークインとも呼ばれています。

  • シェリー

    フランスで育種された長卵形のジャガイモです。皮は赤く中身は白です。フランスではグリルやココット料理に使われ、赤皮の中で一番人気がある品種です。

  • グラウンドペチカ(デストロイヤー)

    レスラー仮面のような赤と紫のまだら模様が特徴です。果肉は黄色で、栗やサツマイモの様な甘みがありしっとりとした食感です。

ジャガイモQ&AQuestion

ジャガイモを切ったら中心部に空洞が出来ていて、その周辺が茶色く変色している。食べても大丈夫?
ジャガイモの中心部の穴は、「中心空洞症」と呼ばれている症状です。ジャガイモ大きくなってから雨で大量の水分を吸収し、肥大したときに起きやすい生理障害のひとつです。空洞部を取り除けば食べることができます。
ジャガイモから芽が出ている。このジャガイモは捨てるべき?
芽が出ているジャガイモも、芽を取り除けば食べることができます。ただし、芽とその周辺には食中毒をおこすソラニンやチャコニンが含まれているため、芽のつけ根ごとくり抜いてから調理しましょう。

ジャガイモの豆知識Knowledge

  1. 新ジャガとジャガイモの違い
    「新ジャガ」とは品種の名前ではなく、掘りたてのジャガイモのことです。品種に違いはありますが、一般的に皮が薄く(薄皮がところどころめくれている)、みずみずしいのが特徴です。皮つきのままフライにしたり、皮ごと煮ものにすることが多いです。
  2. 保存にリンゴ
    ジャガイモは紙袋や段ボールなどに入れて、冷暗所(5℃くらい)に保存します。その際、りんごをひとつ入れておくと、リンゴから発生するエチレンガスの作用により芽が出にくくなります。

注目の野菜・フルーツPick Up

  • 梨(ナシ)

  • ブドウ

  • 枝豆(エダマメ)

  • 桃(モモ)

  • 栗 (クリ)

  • サツマイモ

  • レンコン(蓮根)

  • 里芋(サトイモ)

  • 茄子(ナス)

  • ゴボウ