Lettuce レタス
シャキッとしたみずみずしさが魅力
レタスはシャキッとしており、何にでも合わせやすい万能野菜です。「レタス」というと、結球型の玉レタスをイメージしますが、焼肉を巻いて食べるサンチュのように非結球型、サラダ菜などのバターヘッド型、シーザーサラダなどに使われるロメインレタスの立ち型などの種類があります。また、葉ではなく茎を食用とする茎レタス(茎ちしゃ)があり、乾燥させて「やまくらげ」などの加工品に多く利用されています。レタスは地中海沿岸から西アジアが原産で、もともとは結球しないリーフレタスでした。日本へは江戸時代末期に結球タイプの玉レタスが入ってきています。一般的にはサラダで食べられることが多いですが、レタス鍋、レタスチャーハン、レタススープなどさっと火を通して食べる調理方法も人気です。
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選び方
- 切り口は10円玉の大きさが目安
- 結球レタスは全体に巻きがふんわりとしているもの
- 結球レタスの葉の色は濃緑色ではなく、淡緑色
- 非結球レタスは葉先の色が鮮やかなもの
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栄養
レタスは90%以上が水分で、低カロリーの野菜ですが、βカロテンやビタミンC、ビタミンEといったビタミン類や、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラル分、食物繊維などをバランスよく含んでいます。また、骨の形成に関わり、骨粗しょう症を予防する効果があるといわれているビタミンKも含んでいます。
レタスのおすすめ品種Pick Up
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レタス
レタスというと球形の「玉レタス」が一般的で、最も生産量が多いレタスです。みずみずしくほんのりと甘みがあり、サラダやサンドイッチにはもちろん、スープや炒め物などの加熱調理にも向いています。
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フリルレタス
非結球レタス。葉先がギザギザしているのでフリルに似ていることから名付けられました。クセがなく、サラダやサンドイッチなどに向いています。
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グリーンリーフ
非結球レタス。葉先が緑色で細かくカールしているので、「グリーンカール」とも呼ばれます。やわらかく、他の食材とも合わせやすいレタスです。
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サラダ菜
バターを塗ったようなツヤがあることから「バターヘッド型」の代表品種です。葉が肉厚でやわらか、クセがないため食べやすく、サラダや巻物に利用されるレタスです。
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ロメインレタス (コスレタス)
シーザーサラダに利用される立ち型のレタスです。肉厚で歯ごたえがあり、シャキッと心地よい食感があります。加熱しても食感が損なわれにくいのが特徴です。
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茎レタス (ステムレタス)
茎ちしゃ、ステムレタスとも呼ばれています。若い葉と茎を食べ、細切りにして乾燥させた「やまくらげ」として知られています。
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サニーレタス
代表的なリーフレタスのひとつで、葉先がちぢれて、濃い赤色をしています。やわらかいので肉を巻いたり、炒め物、スープなどの加熱調理にも適しています。玉レタスよりβカロテンが豊富に含まれているため、緑黄色野菜に分類されます。
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ピンクロースター
見た目はサニーレタスに似ていますが、サニーレタスと比較すると、多少苦味を感じます。葉先がピンク色になるので、ピンクロースターという名が付きました。加熱調理をしてもしっかりとしています。
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サンチュ
やわらかく、肉厚で歯切れがよい葉はクセがなく、焼肉を包んで食べる葉野菜として知られています。ほのかな苦味を感じることがありますが、その苦みも肉料理とよく合います。
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ハンサムグリーン
肉厚でシャキッとした歯触り、切れ込みが深くフリル感が強いのが特徴です。ほんのりとした苦みがありますが、味がしっかりとしているので、加熱調理もおすすめです。
レタスQ&AQuestion
- 切り口の白い液は何?
- レタスを切ると白い液が出てきますが、この白い液体は苦みを持ち、ラクチュコピクリンと呼ばれるポリフェノールの一種です。空気に触れると酸化し、赤紫や茶色に変色します。白い液が出てくるため、昔はレタスを「乳草」と呼びました。
レタスの豆知識Knowledge
- 丸ごと使う場合
芯をくりぬき、その穴から水を流し込みながら洗うと使いやすくなります。 - 保存する場合
野菜は収穫された後も呼吸し成長していますので、レタスの芯に爪楊枝を3本ほど刺し、成長を止めるという方法もあります - レタスの中心部分をサラダに
同じレタスでもレタスの中心部分と外側では味や食感が異なり、甘く柔らかい中心部分はサラダに、パリっとしている外側は加熱調理がおすすめです。