Edamame 枝豆(エダマメ)
年齢を問わず大人気 こだわりの品種も揃っています
エダマメは白毛、茶豆、黒豆など多くの品種がありますが、サヤあたりの粒数が3粒で白毛のものが主流です。日本には縄文時代後期から弥生時代に伝わったといわれていますが、今のように塩ゆでして食べるようになったのは江戸時代頃といわれています。エダマメは「畑の肉」と呼ばれる大豆と同様、体を作るタンパク質が豊富で、脂質に含まれるレシチンは、神経伝達物質の合成を助けるため記憶力や集中力を高める働きがあります。田んぼのあぜ道に植えられていたことから「あぜまめ」と呼ばれていましたが、商人が夏に枝付きのままの豆を売り歩いていた様子から「枝付き豆」と呼ばれるようになったそうです。
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選び方
- うぶ毛が濃くきれいに生えているもの
- 実がふくらんでおり、粒ぞろいのよいもの
- 葉や茎の変色がなく、みずみずしいもの
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栄養
エダマメにはアルコールの代謝を促進させるビタミンB1や肝臓への負担を軽くするメチオニン、肝臓の働きを向上させるのに役立つコリンなどが含まれています。さらに、摂取しすぎた塩分や水分を調節して排泄するカリウムも含むため、二日酔い防止にも役立つことから、ビールのおつまみにおすすめといわれています。また、女性ホルモンと似た働きをする大豆イソフラボンや、造血作用のある葉酸、高い抗酸化作用がある大豆サポニンも含まれていて、栄養価の高い野菜です。
枝豆(エダマメ)のおすすめ品種Pick Up
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はねっ娘会(はねっこかい)
「はねっ娘会」は、神奈川県三浦半島にある枝豆生産団体です。時期により品種を使い分け栽培し、栽培技術、品質の基準を設け、品質と味の安定を図っています。
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初だるま
極早生品種で6月から店頭に並び始める極早生エダマメ。だるまのように粒が大きく、プリっとした食感で甘みの強い品種です。
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神風香(かみふうか)
神風香は茶豆風味の品種のため、香り豊かで甘みが強く、香りと味を同時に楽しめるエダマメです。味が濃く、後をひくうま味があります。
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おつな姫
ゆで上がりのサヤが鮮やかな緑色の早生のエダマメです。茶豆風味の品種のため、香りと強い甘みが特徴です。
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サッポロミドリ
サッポロミドリは色鮮やかで香りがよい枝豆として昔から人気があります。甘みは強く、1粒1粒が大きくしっかりとした食感があり食べ応えがあります。
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湯あがり娘
7月に店頭に並び始める湯上り娘は、早生品種よりも更に甘みや香りが増すエダマメです。茶豆風味の品種のため、風味と香りがありますが、特筆すべきは味の濃さです。
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小平方茶豆
本茶と呼び、本番の茶豆という意味です。新潟の茶豆で、茹でると薄皮が茶色っぽくなります。黒埼茶豆発祥の「小平方」で生産されるブランドエダマメです。
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黒埼茶豆
明治末期に山形県の鶴岡から「だだちゃ豆」を持ってきたのが栽培の始まりともいわれています。香り、甘み、コクすべてが格別のおいしさといわれるエダマメとしても有名です。
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與惣兵衛(よそべい)のだだちゃ豆
だだちゃ豆は山形県鶴岡市郊外の白山(しらやま)地区で生まれた在来品種で、鶴岡市のわずか数軒の農家が、江戸時代から代々その美味しさを守り続けています。他の枝豆に比べて小ぶりですが、うま味と甘みが強く、「枝豆の王様」とも呼ばれています。與惣兵衛は江戸時代から続くだだちゃ豆の老舗です。
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肴豆(さかなまめ)
“このエダマメを茹でていると隣の家まで香りが届く”といわれるほど香りが良く、甘みがあり大きな粒なので、酒の「さかな」にぴったりな「肴豆」です。
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毛豆
毛豆は、古くから青森県の津軽地方を中心に栽培されてきた在来種のエダマメです。金茶色の細かな毛に覆われたサヤが特徴的で、クリのような濃厚な甘みがあります。
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丹波黒枝豆
兵庫県の丹波地方で栽培されていた在来の黒大豆で、本来正月用の煮豆などに使う高級の黒豆の若取りです。大粒で肉質はやわらかくコクがあります。
枝豆(エダマメ)Q&AQuestion
- エダマメの白毛系、茶豆系、黒豆の違いは?
- 一般的に食べられているのが「白毛豆(青豆)」です。強い甘みと独特の香りがあるのが「茶豆」、大粒でコクのあるうま味があるのが「黒豆」です。茶豆と黒豆は特定の地域で受け継がれてきた在来種が多いのも特徴です。
枝豆(エダマメ)の豆知識Knowledge
- 購入したらすぐにゆでる
エダマメは時間の経過とともに甘みと風味が落ちるため、購入したその日のうちにすべてゆでるのが基本です。 - おいしいゆで方
サヤを洗ってからサヤの両端をハサミで切り、うぶ毛を取るようにしっかりと塩もみをすると、色よく口当たりもよくなります。たっぷりの熱湯に入れてゆで、ゆであがったらザルにとってうちわで素早くさまします。ゆでる時間は5分以内が目安です。 - 冷凍する場合
冷凍保存したい場合はかためにゆで、水分をしっかりとってから保存袋に入れましょう。