Chestnut 栗 (クリ)
自然の甘さそのままに。秋の実りをいただく。
秋を告げる旬の果物の栗(クリ) は世界に数多くの品種があり、大きく分けると中国栗、ヨーロッパ栗、アメリカ栗、日本栗の4種です。日本栗は青森県にある縄文期の遺跡「三内丸山遺跡」からも多く小粒の芝栗が出土しており、現在、日本で栽培されている栗は、芝栗を改良し、大粒で甘みや香りも強い品種に改良されたものが流通しています。主な栽培品種は銀寄、利平など。茨城県が主産地で、8月~11月に店頭に並びます。
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選び方
- 皮に光沢があるもの
- 表面にしなびがないもの
- 重みのあるもの
- 尻の部分が大きいもの
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栄養
・渋皮にはポリフェノールの一種「タンニン」がたっぷり
タンニンには強い抗酸化力があり、老化や生活習慣病の予防が期待できます。渋皮煮などの皮を残した料理もおすすめです。・マンガン
必須ミネラルの一つ「マンガン」は骨や皮膚を生成する働きがあるミネラルで、三大栄養素である炭水化物、タンパク質、脂質の代謝を促し、さらに活性酸素を分解する働きもあります。
栗 (クリ)のおすすめ品種Pick Up
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銀寄(ぎんよせ)
大阪府豊能郡が発祥、江戸時代からの品種で、どっしりと平べったい形をしています。きめが細かく、上品な甘さとホクホクとした食感が特徴です。名前の由来は、江戸時代後期の大飢饉の時にこの栗が高値で飛ぶように売れ、“銀札(当時の紙幣)を寄せてくる栗”ということで「銀寄」と名付けられたとされています。9月下旬~10月上旬
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利平
大粒でふっくらと丸い形をしていて、果頂部に産毛が沢山見られます。皮は黒みを帯びた茶色が特徴。一般的な栗よりも甘みが強く、キメも細かく舌触りも非常に滑らかです。栽培が難しく収穫量が少ないため、「栗の王様」とも称されます。ゆで栗、渋皮煮におすすめ品種です。9月下旬~10月下旬
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国見
実が30g前後と大きいのが特徴。肉質はやや粉質で甘味は少ないです。が、栗の生産者から高い人気があるのは、とにかく病気や害虫に強いので、栽培が安定するから。栗きんとんなどの加工用に使用されることが多い。
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石鎚(いしづち)
肉質はやや粉質で、ねっとりとした甘さが特徴です。貯蔵性が高く、市場に出回ることが多い品種です。鬼皮が比較的むきやすく、煮崩れしにくいので、甘露煮や渋皮煮におすすめ品種です。
栗 (クリ)Q&AQuestion
- 栗は冷凍できるのか?
- 栗は冷凍しても風味や食感が損なわれにくいので、生のまま冷凍することが出来ます。おすすめは、皮のままゆでて冷凍です。加熱をするので栗の甘みが増し、解凍後も鬼皮と渋皮を簡単にむくことができます。
栗 (クリ)の豆知識Knowledge
- 皮のむき方
栗は熱湯に5分ほどつけることで、鬼皮がやわらかくなり、むきやすくなります。栗のおしり部分である座を(おしり部分の皮は下の渋皮とくっついているため)包丁で切り落としてから、皮をむきます。鬼皮をむき終わった栗を熱湯に戻すことで、渋皮がやわらかくなり、むきやすくなります。