Asparagus アスパラガス
疲労を回復しスタミナをアップ
野菜の中では珍しく多年生で、春先に伸び出した新芽を食べます。うま味と歯ごたえがあるのが特徴です。かつては缶詰のホワイトアスパラが主流でしたが、現在はグリーンアスパラが大半を占めます。店頭でもミニアスパラや生鮮のホワイトアスパラ、紫アスパラ、ロングアスパラなど多様化しています。グリーンとホワイトの違いは、栽培方法の違いによるもので、光に当てて育てるとグリーンアスパラガスに、土をかぶせ遮光して栽培するとホワイトアスパラガスになります。ホワイトアスパラガスは、初夏の短い時期にしか採れませんが、その繊細な香りとほのかな甘み、やわらかい歯触りが人気です。
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選び方
- 太くまっすぐに伸びているもの
- 色が濃く、ツヤのあるもの
- 切り口がみずみずしく硬くなっていないもの
- 穂先がしっかりと閉まっているもの
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栄養
グリーンアスパラガスには疲労回復作用があるアスパラギン酸が多く含まれています。アスパラギン酸はアミノ酸の一種で、スポーツドリンクや栄養ドリンクにも配合されている成分です。体内でのさまざまな代謝に関与し、疲労回復に効果的といわれています。アスパラギン酸には利尿作用もあり、体内の水分バランスを整えます。
アスパラガスのおすすめ品種Pick Up
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グリーンアスパラガス
穂先の下の部分は一番甘味がある部分です。部位によっても味、食感が異なります。
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紫アスパラ
皮にアントシアニンを多く含むアスパラガスです。グリーンアスパラガスに比べて糖度が高くやわらかいです。(茹でると紫色は抜けます)
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ホワイトアスパラ
グリーンアスパラガスと同じ品種ですが、遮光または土寄せして軟白栽培したものです。ほろ苦く、うま味があります。
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ミニアスパラ
長さ 10cmほどで若採りしたものです。タイなどからの輸入が多いアスパラガスです。
アスパラガスQ&AQuestion
- 輸入品の根の部分が赤茶色になっている
- 生育期に低温にあったためで、ポリフェノールの一種のアントシアニンが蓄積されている場合になります。品質には影響はないので安心して食べることが出来ます。
- アスパラガスの茎の太いものと細いものの違いは?
- 品種にもよりますが細めより太くふっくらした方が柔らかく水分が多いものが多い傾向にあります。アスパラガスの繊維の数は、アスパラガスが太くても細くても変わりません。
・細いアスパラガス→オイル漬け、お浸し、ポタージュなどに向いています
・太いアスパラガス→太さを活かした丸ごとグリルやサラダに向いています - アスパラガスの穂先が濃い紫色になっているが、食べても大丈夫か?
- アスパラガス(グリーン)の持っているポリフェノールの一種で、アントシアニンという色素成分が多く含まれていたため、穂先の色が紫色になったと思われます。食味や食感は変わりませんので、安心して食べることが出来ます。
アスパラガスの豆知識Knowledge
- 切らずにそのまま加熱
茹でる場合、お湯に根から入れて茹でます。切って茹でるとうま味が流れるので、長いまま切らずに茹でましょう。
- 色が変わるので注意
紫アスパラは茹でると緑色になるので、ご注意を。 - きれいな色になります
ホワイトアスパラは茹でるときにレモン汁を加えるときれいな色に仕上がります。 - 鮮度が命
鮮度がなによりおいしさの決め手です。買った日のうちに食べない場合は、軽く茹でて冷凍保存するほうが味は落ちないです。 - 茹でるときには皮も一緒に
下処理でむいた皮は捨てずに、茹で湯に加えます。香りが移り、風味よく茹であがります。